モンスズメバチは夜活動する?毒性や見分け方、巣の特徴と安全対策を解説
「モンスズメバチが飛んでるって言われたけど、どんな蜂?」
「テレビでモンスズメバチが屋根裏に巣を作っていたのを見たけど、私の家は大丈夫?」
モンスズメバチという名前は聞いたことがあるけど、どれくらい危険でどのように気を付ければいいのか分からず、不安になりますよね。
今回は、年間1万件以上の蜂のトラブルを解決してきたハチ駆除センターが、モンスズメバチに関する疑問や不安にお答えします。
この記事を読めば、モンスズメバチの活動時間や毒性、見分け方、巣の特徴について知ることが出来ます。
モンスズメバチに対する正しい知識と対策を知って、蜂に刺されることなく、安心して生活できる環境を作っていきましょう。
モンスズメバチの見分け方は?
モンスズメバチの特徴や、他の蜂との見分け方を解説していきます。
モンスズメバチは、大型で攻撃的な性質を持つスズメバチの一種です。
体長は30mm以上になることもあり、そのサイズと黒と黄色の鮮やかな体色で他の蜂と区別がつきやすいです。
夜活動するモンスズメバチ
モンスズメバチの最大の特徴は、「夜間も活動する」という点です。
蜂の多くは、昼間活動して夜は巣で休みますが、モンスズメバチは夜間にも活動を続けます。
夜間のキャンプや昆虫採集でモンスズメバチに刺される可能性があるため、注意しましょう。
モンスズメバチは春に巣作りを始め、夏から秋にかけて活動が活発になり、巣を守るためにより攻撃的になります。
巣に近づくと、人間を威嚇したり刺したりすることがあるため、注意が必要です。
モンスズメバチの巣の特徴
出典:森林総合研究所
モンスズメバチは、主に木の幹や岩の間などに巣を作ります。
ですが、近年自然破壊が進み、木の伐採で巣作りできる場所の現象や餌となる昆虫の減少により、住宅街にも巣を作ることが多くなっています。
住宅に巣を作る場合には、屋根裏や壁のすき間などの閉鎖的な空間を好んで巣作りをします。
屋根裏や壁のすき間などの閉鎖的な空間は、巣を作られても家人が気付きにくく、巣が巨大化した状態で発見されるケースも多いです。
巨大化したモンスズメバチの巣の駆除は危険で、自力で駆除することはできません。蜂駆除業者へ連絡し、駆除してもらいましょう。
モンスズメバチの巣の特徴を、以下の表にまとめました。
巣の形 | 釣鐘型 巣の底部が大きく開いている |
巣の模様 | マーブル模様 |
巣の大きさ | 50cm |
巣を作る場所 | 屋根裏、壁のすき間、木の穴など |
巣にいる蜂の数 | 最大400匹 |
モンスズメバチは、巣を屋根裏や壁のすき間などの狭くて閉ざされた場所に作るため、巣の全体の大きさや巣の底部が開いているかなどを観察することは困難です。
「家の近くをモンスズメバチが飛んでいて気が付いた」ということが多く、巣は人目につかない場所でひっそりと作られ、知らぬ間に巨大化しています。
モンスズメバチの特徴
モンスズメバチの特徴を以下にまとめました。
大きさ | 女王蜂:2.8cm~3cm 働き蜂:2.1cm~2.8cm |
模様 | 黄色い体に黒のしま模様 腹部のしま模様が波打っている お尻の先端が黄色 顔は全体的に黒だが、おでこが黄色 |
餌 | セミ・バッタ・トンボなどの昆虫 |
モンスズメバチは、体の大きなスズメバチです。
黄色と黒のしま模様は他のスズメバチと大きな差はありませんが、腹部の波打ったしま模様が特徴的です。
しかし、空中を飛んでいるモンスズメバチの姿を見ても一般の方は他のスズメバチとの違いを見分けることは困難です。
蜂の種類の特定が難しい時には、ハチ駆除センターにご連絡いただければ現地で種類の確認を行いますのでお気軽にご連絡下さい。
モンスズメバチの毒性
モンスズメバチは非常に強い毒を持っており、刺されると強い痛みと腫れを引き起こします。
モンスズメバチの持つ蜂毒は、アレルギー反応を引き起こす可能性があり、複数回刺されると命に関わる危険性があります。
モンスズメバチに刺されたらどうなる?
▼刺された場所に起こる局所的な症状
・激しい痛み
・痒み
・赤く腫れる
▼蜂毒によるアレルギー症状
軽度 | ・じんましん ・だるさ |
中等度 | ・吐き気 ・口の乾き ・腹痛 ・むくみ |
重度 | ・息苦しさ ・声枯れ ・脱力感 ・けいれん ・意識がもうろうとする |
モンスズメバチに刺されて怖いのが、蜂毒アレルギーによるアナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーショックは強いアレルギー反応で、刺されてから15分〜30分で息苦しさを感じたり、腹痛や吐き気、下痢などの症状が起きる、意識がもうろうとする、血圧が下がるなどの症状が起きます。
最悪の場合、死に至る場合もあり、蜂に刺されたらすぐに病院に行けるような体制を整えることが大切です。
刺された時の対処法
蜂に刺された場合に取るべき行動と注意点を説明していきます。
①刺されたら、安全な場所へ逃げる
姿勢を低くしてその場から逃げ、安全な場所へ避難します。
蜂は1匹が攻撃を開始すると、仲間の蜂も攻撃する習性があります。集団で攻撃される前に、その場から立ち去りましょう。
冷静に行動することも、続けて蜂に刺されないために重要なことなので覚えておきましょう。
②流水で洗い流しながら、刺された部分をつまんで毒を絞りだす
蜂毒が体に吸収される前に刺された箇所を絞り出し、毒を出来るだけ体外に出します。
蜂毒は水に溶けるため、流水で洗い流しましょう。
毒を口で吸い出すのは危険です。
口から毒が吸収され、全身に渡ってしまうため絶対にやめましょう。
③患部を冷やして、抗ヒスタミン軟膏かステロイド軟膏があれば塗る
刺された箇所を冷やし、炎症を抑えます。
抗ヒスタミン軟膏かステロイド軟膏があれば、塗ることで炎症を抑える効果が期待できます。
④病院を受診する
スズメバチに刺された場合、基本的には病院を受診しましょう。
一度目の蜂刺されでは症状がさほどに無くても、2回目以降はアレルギー症状が起き、ショック状態になる場合があります。
今後、蜂に刺された時の対応などを確認しておきましょう。
受診する際には、病院へ電話してから受診することをおすすめします。
せっかく病院に行っても、対応できる医師がいなければ診てもらえません。
意識障害や動悸、呼吸困難などの症状がある場合には救急車を呼びます。
蜂によるアナフィラキシーショックは15分〜30分で急激に悪化していきます。蜂に初めて刺された場合でも、毒の量や一度に複数個所刺された場合にはアナフィラキシーショックを起こす場合があります。
モンスズメバチの巣を見つけた場合の対処法
モンスズメバチの巣を見つけた場合は、決して自力で駆除を試みてはいけません。
スズメバチは強い毒を持ち、刺された場合には命を落とす危険性があるため、専門の蜂駆除業者に依頼することが最も安全です。
巣に近づかないようにし、子どもやペットが巣に接近しないように注意を払いましょう。
周囲に巣があることを家族や近隣の人に知らせ、安全を確保することが大切です。
蜂の巣は、放置すると日に日に大きくなっていきます。
「蜂の巣があるかも」と思ったら、駆除するための行動をすぐに起こしましょう。
モンスズメバチの駆除にかかる費用
モンスズメバチの巣を駆除する際の費用は、巣の大きさや位置、駆除作業の難易度によって異なります。
一般的には、駆除費用は数千円から数万円程度かかることが多いです。
モンスズメバチは、屋根裏などの狭くて閉ざされた空間に巣を作るため駆除の難易度は高い可能性があります。
ハチ駆除センターでは、無料で見積もりが取れるので、駆除後に高額請求される心配はありません。
蜂駆除業者に依頼する際には、事前見積もりを必ず取るようにしましょう。
まとめ
夜間も活動するモンスズメバチについて解説してきました。
モンスズメバチは強い毒を持っていて、刺されると痛みや腫れが起こり、アレルギー反応によるアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。
モンスズメバチは、屋根裏や壁の間などの狭くて閉ざされた空間を好んで巣を作ります。
自然環境の減少により、住宅に巣を作ることも多く、気が付いた時には巨大な巣を作っているケースも多いです。
巣を見つけた場合、自力での駆除は危険なため、専門業者に依頼することが重要です。
ハチ駆除センターでは、現地見積もりを無料で行っています。
巣の様子や蜂の種類が分かれば、お電話口でもおおよそのお値段をお伝えすることはできますので、お気軽にご連絡下さい。
問い合わせフォームからもご案内できます。