蜂が家に入ってきたときの安全な対処法!追い出し方や見失ったときどうするか解説
「ドアを開けた時に蜂が家の中に入ってきたけど、なかなか外に出てくれない…」
ドアや窓を開けた時に家の中に蜂が入ってしまったら、刺される可能性があり、安心して過ごせません。
今回は、年間1万件以上の蜂によるトラブルを解決してきたハチ駆除センターが、家から蜂を追い出す方法について解説していきます。
この記事を読むことで、蜂を安全に外へ追い出すことができ、身の安全を確保できます。
蜂が家に入ってきたときの対処法
蜂が家に入ってきたときの対処法には、「部屋を暗くして蜂を外に誘導する方法」と「扇風機を利用する方法」があります。
詳しく説明していきます。
部屋を暗くして蜂を外に誘導する方法
蜂が家に入ってきたときの対処法として、部屋を暗くして蜂を外に誘導する方法が有効です。
蜂は他の昆虫同様に、光に引き寄せられる特性を持っており、特に暗い環境では光のある方向に自然と移動します。
具体的な手順は、以下のように行います。
①部屋のすべての電気を消し、一箇所の窓だけを開ける
②窓の外にはできるだけ明るい光源を用意しておく(外からの自然光が十分でない場合)
部屋の中を暗くすることで、蜂は光源を唯一の出口として認識し、そちらへ向かいます。
この方法のメリットは、蜂に直接触れることなく、また刺激することなく自然に外へ誘導できる点です。
蜂を刺激しないことで、攻撃性が高まるリスクを避け、安全に対応することができます。
ただし、部屋を完全に暗くしすぎると、蜂が壁や家具にぶつかってしまい、迷子になる可能性もあります。部屋全体を少し薄暗く保ち、窓から外へ向かう道筋が明確に分かるようにしておくことが重要です。
扇風機を利用する方法
扇風機を利用する方法は、蜂を家から追い出す際に非常に効果的で、安全性も高い方法の一つです。
蜂は軽い昆虫であり、風に対して非常に敏感です。扇風機で蜂に風を当てることで、飛行が不安定になり、思うように動けなくなります。この不安定な状態を利用して、窓やドアの外に誘導することができます。
具体的な手順は、以下のように行います。
①扇風機を蜂がいる方向に向けて設置し、風を送る
②蜂は強風に対して抵抗することが難しくなる
③蜂は自然と扇風機の風が届かない窓やドアの方向へと移動
この方法の大きな利点は、蜂に直接触れることなく、比較的安全に蜂を家の外に誘導できる点です。また、蜂を刺激することなく、穏やかに外に追い出せるため、蜂の攻撃性を高めるリスクを減らせます。
ただし、扇風機の風が強すぎる場合、蜂が予想外の方向に飛ばされる可能性があるため、風の強さは適度に調整することが大切です。
窓やドアがしっかりと開いている状態で作業を行うことが重要です。
家に入った蜂を追い出すときの注意点
家の中に入ってしまった蜂を追い出す際には注意点があります。
・冷静に行動する
・肌の露出は避ける
・甘い香りのものを隠す
・換気扇やエアコンを一時停止する
ひとつずつ解説していきます。
冷静に行動する
焦らずゆっくりと冷静に行動することが重要です。
急な動きや大声での騒ぎは蜂を刺激し、刺されるリスクを高めます。
蜂は物の動きや音などの振動を敏感に感知します。その刺激を「攻撃された」と蜂が認識すると人間を毒針で刺して攻撃します。
蜂が家の中に入ってしまったときは、蜂を刺激しないようにしましょう。
肌の露出を避ける
蜂を家の中から追い出すときには、肌の露出を避けることが大切です。
長袖や長ズボンを着用し、帽子や手袋を使ってできるだけ身体を守りましょう。蜂に刺されるリスクを最小限に抑えることができます。
甘い香りのするものを隠す
蜂は香りに敏感で、香水やフルーツの匂いなどの甘い香りに引き寄せられる習性があります。
甘い香りは蜂を家の中に留まらせる要因になるため、香りがしないようにふたをするなどして対処しましょう。
換気扇やエアコンを止める
換気扇やエアコンの風が蜂を予期せぬ方向に追いやることがあるため、止めておきましょう。
蜂は軽く、風の影響を受けやすい昆虫です。
蜂を落ち着かせ、予想通りの動きを促すためにも、これらの家電は一時的に停止させておくのが良いでしょう。
蜂を見失ったときの対応策
家の中に入ったはずの蜂を見失ってしまうことがあります。
蜂は動きが速い上に小さいため、家具に溶け込んで見えにくいのです。
蜂を見失ったときには、部屋全体を暗くし、一箇所だけ明るくして蜂がそこに集まるように誘導します。
蜂は光に集まる習性があるため、静かに飛んでくるのを待ちます。
蜂が家に入ってくる原因
蜂が家の中に入ってくる原因として、近くに蜂の巣があるからかもしれません。
庭や軒下、外壁の隙間などに巣を作っている場合、蜂が家の中に侵入しやすくなります。蜂の巣が近くにあると、蜂が頻繁に飛び交うため、家の中に入ってくる機会が増えてしまいます。
蜂の巣を放置すると、巣は大きくなり、蜂に刺される危険が高まります。早めに専門の蜂駆除業者に依頼して、安全に巣を除去することがお勧めです。蜂の巣を確実に駆除することで、家の中に蜂が入ってくるリスクを大幅に減らすことができます。
巣がある場所が分からない場合でも、駆除業者が現地を調査して駆除致します。
蜂が家に入らないための予防策
蜂が家に入ってくるリスクを減らすためには、事前に予防策を講じることが重要です。
予防策を実践することで、蜂が家の中に入ってくるリスクを大幅に減らすことができます。
以下に、効果的な予防策を紹介します。
蜂の嫌う植物を植える
庭やベランダに、蜂が嫌う植物を植えることで、蜂が家の周りに寄り付かなくなります。
ペパーミントやユーカリ、ラベンダーなどは蜂が嫌う香りを持っています。これらの植物を植えることで、自然な防護壁を作ることができます。
この方法はスズメバチやアシナガバチを避けることができますが、ミツバチには効果がみられないため注意が必要です。
甘い匂いを控える
蜂は甘い匂いに引き寄せられるため、庭やベランダに食べ物や飲み物を放置しないようにしましょう。
バーベキューの後は、ゴミや食べ残しを速やかに片付けることが重要です。
ゴミ箱の蓋をしっかり閉めて、甘い匂いが外に漏れないようにすることも効果的です。
蜂が好む環境を避ける
蜂は、静かで温かい場所を好み、軒下や屋根裏、庭の物置などは蜂の巣ができやすい場所です。
蜂が好む場所を定期的に点検し、蜂の巣ができていないか確認しましょう。早期に問題を発見できます。
庭の草木を定期的に剪定し、蜂が隠れやすい環境を作らないようにすることも予防策の一つです。
蜂の特徴と危険性
蜂は、種類によって異なる特徴を持ち、危険性もさまざまです。身近な蜂の特徴と、それぞれが持つ危険性について解説します。
スズメバチ
スズメバチは、体長が20〜45mmと大型で、黄色と黒のしま模様を持つ種類が多いです。
巣は木の枝や軒下、地中など、さまざまな場所に作られます。
スズメバチは非常に攻撃的で、巣を守るために人間を毒針で刺して攻撃します。
危険性 | ・毒は非常に強力 ・毒針は何度も刺すことが可能 ・刺されると強い痛み ・アナフィラキシーショックを引き起こすこともある ・複数のスズメバチに襲われた場合、命に関わる重大な事態になる |
アシナガバチ
アシナガバチは、体長が15〜25mmほどで、スリムな体型をしています。黄色と黒のしま模様はスズメバチと似ています。スズメバチとの見分け方は、飛んでいる姿が足をだらんと下げて飛ぶことです。
巣は庭の木や軒下など、人家の周りの開放的な場所に作られやすいです。
スズメバチに比べると攻撃性は低いものの、巣を刺激すると攻撃に転じることがあります。
危険性 | ・一度刺されても致命的なことは少ない ・毒針は何度も刺すことが可能 ・刺されると強い痛み ・アナフィラキシーショックを引き起こすこともある ・複数回刺された場合、命に関わる重大な事態になる |
ミツバチ
ミツバチは、体長が10〜15mmと小柄で、全体的にふわふわした毛が生えています。黄色と黒の模様がありますが、スズメバチやアシナガバチよりも淡い色をしています。
ミツバチの巣は木のうろや建物の隙間などに作られることが多く、蜂蜜を蓄えるための六角形の巣が特徴です。
危険性 | ・基本的に温厚で、刺すのは巣を守るための防御行動のみ ・一度刺されても致命的なことは少ない ・一度刺すとミツバチは死んでしまう ・刺されると強い痛み ・アナフィラキシーショックを引き起こすこともある |
蜂に刺されてしまった場合の応急処置
蜂に刺された場合、毒針が皮膚に残っている場合は、ピンセットや爪で慎重に取り除きます。
刺された部分を流水で洗い、冷やすことで腫れや痛みを軽減します。
痛みが強い場合は、市販の抗ヒスタミン剤を塗布すると効果的です。
刺された後、息苦しさや全身のかゆみ、めまいが現れた場合は、アナフィラキシーショックの可能性があるため、直ちに救急車を呼び、医療機関を受診してください。
まとめ
この記事では、蜂が家に入ってきた際の安全な追い出し方として、「部屋を暗くして光に誘導する方法」と「扇風機を利用する方法」を紹介しました。
蜂を刺激しないように冷静に行動し、光や風を使って安全に外へ誘導することが蜂による被害を防ぐためのポイントです。
家の近くに蜂の巣がある場合には、ハチ駆除センターへご相談下さい。現地に伺い、無料見積もりを行います。
蜂の巣を駆除して、身の安全を確保しましょう。