蜂の巣駆除の時期はいつがいい?時間帯や季節、危険な時期も解説
「庭にある蜂の巣を駆除したいけど、安全に駆除できる時期があるなら知りたい」
蜂の巣を駆除する時、安全に駆除できる時間や季節があるなら知っておきたいですよね。
今回は、蜂によるトラブルを年間1万件以上解決してきたハチ駆除センターが蜂の巣駆除に適した時期について解説していきます。
この記事を読めば、庭にできた蜂の巣を安全に駆除できるようになります。
駆除する時間帯は夜9時頃。
季節は春が比較的安全な時期ではありますが、蜂の種類によってはその限りではありません。
駆除に適した時間帯はいつ?日没後2時間経ってから
蜂の巣駆除に適した時間帯は、夜の9時ごろです。
昼間の時間帯には、巣作りや餌集めのために多くの蜂は巣から離れて活動しています。
そのため、蜂が巣に戻っている時間帯の夜9時に駆除を行うのが適切といえます。
夜の駆除は戻り蜂対策になる
夜間に蜂の巣駆除するのは、戻り蜂対策になります。
戻り蜂とは、駆除して巣がなくなった場所に蜂が戻ってくる現象をいいます。
日中巣の駆除をした際に、巣にいなかった蜂が後で戻ってきて戻り蜂となるのです。
夜9時ごろに駆除をすれば、戻り蜂を防げます。
雨の日の蜂の巣駆除は安全?
雨の日の蜂の巣駆除は比較的安全といえます。
理由は、雨の中では蜂の飛行能力は低下するためです。
蜂が防衛しようとしても動きが鈍くなり、刺されにくくなります。
ですが、注意すべきことがあります。
・殺虫剤が巣に届きにくくなる
→雨の中で噴射すると、薬剤が巣まで到達しない可能性
・視野が悪くなる
→雨で視界が悪くなり、駆除作業が難しくなる
蜂の巣駆除は安全確保のため2m程離れた距離から殺虫剤を噴射します。雨の日はこれが難しくなります。巣に近づかないといけないため、危険です。
雨の日に自力で蜂の巣駆除をするのは控えましょう。
安全な季節はいつ?春は安全な時期だが気温にも注意
蜂の巣駆除に適している時期は、春です。
多くの蜂は、4月に女王蜂単独で巣作りを始めます。巣作りの初期は、巣には女王蜂と幼虫しか住んでいません。
そのため、4月〜6月は安全に駆除できる時期といえます。
春の蜂の巣駆除
4~6月は巣の作り始めの時期で、巣には女王蜂だけが住んでいて、卵が産みつけられています。
巣にある卵が成虫、つまり働き蜂になる前であれば安全に駆除ができます。
駆除の際に気を付けるべきは、女王蜂だけの状態だからです。
ただし、例外もあります。
・ミツバチの場合
→春にも働き蜂がいて集団で巣作りをしています。そのため、女王蜂単独で巣にいる時はありません。
・スズメバチの場合
→女王蜂1匹しかいない状態でも、スズメバチは凶暴なため危険です。
・暖冬だった場合
→暖冬の影響で3月に巣作りを開始する場合もあります。そうすると、春には働き蜂が成虫になっている可能性があります。
「春だから大丈夫!」と考えずに、巣の大きさや蜂の数を把握した後に駆除をしましょう。
夏と秋の蜂の巣駆除
夏と秋の蜂の巣駆除は危険です。
蜂の巣は夏を迎える頃には巨大化し、巣にはたくさんの働き蜂がいるからです。蜂の活動はピークを迎えます。
この時期に蜂の巣駆除を自力で行うことは危険です。夏や秋に蜂の巣を発見した時には、蜂駆除業者に駆除してもらいましょう。
冬の蜂の巣駆除|ミツバチの巣には要注意
冬の蜂の巣は空の状態となるため、安全に駆除ができます。
多くの蜂は冬になると寿命を迎えます。スズメバチやアシナガバチは、次の時期の女王蜂だけが、巣から出て木の穴や土の中で冬を過ごし、春を待ちます。
例外として、以下の点に注意してください。
・ミツバチは女王蜂だけでなく働き蜂も冬を越える。
・スズメバチの空の巣でアシナガバチが冬越えをすることもある。
・暖かい場所にできた巣には、女王蜂が潜んでいることもある。
「冬だから空だと思っていたのに、駆除しようとしたら刺されてしまった…」なんてことがないように、冬の駆除も注意しながら行うようにしてください。
蜂の活動サイクル
蜂の活動サイクルを知っておくと、安全に駆除ができます。
1日の活動サイクルと季節別の活動サイクルについて解説します。
蜂の活動【時間別】
蜂の多くは、主に朝から日没までの間活動しています。日中は気温が上がり、花の蜜を集めたり、餌となる昆虫を集めるのにも適しているからです。
日没後、蜂は巣に戻って休息を取ります。そのため、夜9時頃に巣の駆除を行うと、巣に住む蜂を駆除できます。
休んでいるところに駆除が入るため、蜂の動きもやや鈍くなります。
ただし、夜間活発に活動する蜂もいるため注意が必要です。
モンスズメバチはその一例で、夜も活動するスズメバチです。昼間も休んでいるわけではなく、駆除の時間帯が難しい蜂です。
蜂の活動【季節別】
蜂の活動は季節ごとに変わります。
春は女王蜂が巣を作り始める時期で、比較的安全に駆除できます。
夏から秋にかけては巣が巨大化し、働き蜂の数が増え活動がピークに達するため、駆除は非常に危険です。
冬になると多くの蜂は寿命を迎えますが、一部の蜂は冬を越すために巣に残ります。
特にミツバチは働き蜂も冬を越えるため、駆除の際は注意が必要です。
季節ごとの活動サイクルを把握することで、安全に駆除ができます。
駆除の方法
蜂の巣を駆除する方法は大きく分けて二つあります。自分で駆除する方法と、専門の業者に依頼する方法です。
それぞれ説明していきます。
自分で駆除する場合
自分で駆除する場合は、以下の手順を守ることが重要です。
①適切な時間帯の選定
夜9時ごろ、蜂が巣に戻り休息している時間に駆除します。蜂の動きが鈍くなり、駆除がしやすくなります。
②防護服の着用
必ず防護服を着用し、肌を露出しないようにします。手や頭、首など肌が露出しやすい部分を狙われるため帽子やゴーグル、手袋なども必要です。
③殺虫剤の使用
2mほど離れた位置から、殺虫剤を巣穴に向けて噴射します。蜂が完全に駆除できるまで噴射し続けます。殺虫剤は2〜3本準備しておきましょう。
④巣の撤去
すべての蜂が死んでいることを確認した後、巣を取り外します。この作業は、翌朝明るくなってからでも良いでしょう。巣を袋に入れてしっかりと封をしてゴミとして処分します。
この時、絶対に素手で蜂の死骸に触らないでください。蜂は死んでいても反射の力で、相手を毒針で刺せます。
蜂の巣駆除を自力で行う方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてください。
ただし、自力での駆除には危険が伴います。特にスズメバチのように凶暴な蜂の場合は、無理をせずに専門業者に依頼することをお勧めします。
業者に依頼する場合
業者に依頼する場合のメリットは以下の通りです。
・安全性の確保
専門の装備と経験を持つ業者が駆除を行うため、安全に駆除できます。
・確実な駆除
業者は蜂の種類や巣の場所に応じた最適な駆除方法を知っているため、確実に巣を取り除けます。
・アフターケア
再発防止のためのアドバイスや対策を提供してくれる業者もあります。
過去に蜂に刺された経験のある人や高齢者、虫が苦手な人は蜂駆除業者に依頼することをお勧めします。
よくある質問
よくある質問をまとめました。
・スズメバチの単独行動について
・秋に見つけたスズメバチの駆除について
・動かないスズメバチについて
ひとつずつ見ていきましょう。
スズメバチが1匹でウロウロしていましたが、何をしているのですか?
1匹で行動するのは、女王蜂が巣作りのための場所を探索しているか、働き蜂が餌を集めているかのどちらかです。
この行動は自然なもので、特に危険ではありませんが、巣を見つけた場合は注意が必要です。
家の近くで連日、蜂がウロウロしているのを見つけたら巣を作られている可能性が高いでしょう。
秋にスズメバチを1匹だけ見つけました。駆除した方がいいですか?
秋にスズメバチが1匹で行動しているのを見つけた場合、その場で駆除するのはあまりおすすめできません。
秋はスズメバチの活動が最も活発な時期で、巣が近くにある可能性が高いです。
1匹駆除しても巣全体の問題は解決しません。まずは、巣の場所を特定し、専門の駆除業者に相談することをお勧めします。
業者は安全かつ確実に巣を取り除く方法を知っており、再発防止にも役立ちます。安全を最優先に、適切な対応を心がけましょう。
スズメバチが1匹、動かないでいる姿をみかけました。何をしているのですか?
スズメバチが1匹で動かないでいる姿を見かける場合、いくつかの理由が考えられます。
まず、休息中の可能性があります。特に暑い日中や長時間の飛行後、体力を回復するために静止することがあります。
また、気温が低い朝晩には、活動が鈍くなることもあります。
さらに、餌を探すために待機している場合や、巣作りのために適切な場所を検討していることもあります。
スズメバチに近づくのは避け、安全な距離を保つことが重要です。
まとめ
蜂の巣駆除は、季節や時間帯によって安全性が大きく変わります。
駆除はすべての蜂が巣に戻っている、夜9時頃に行います。
春は比較的安全な時期ですが、蜂の種類や状況によっては専門の知識が必要です。
自力での駆除はリスクが高く、特にスズメバチのような危険な蜂の場合は専門業者に依頼するのが最善です。
ハチ駆除センターは豊富な経験と専門知識を持ち、安全かつ確実に蜂の巣を駆除します。安心してお任せください。駆除後のアフターケアも万全ですので、ぜひご相談ください。