【危険な9種類】スズメバチには種類がある!巣を作られても刺されないための行動
春になると、蜂が飛び始めます。
飛んでいる蜂を見かけると、「あれって、スズメバチ?刺されたら怖い…」「スズメバチの中にも種類があるの?」
こんな疑問が湧いてきます。
毎年、スズメバチに刺される事故は夏から秋にかけて発生しています。
スズメバチは、危険性が特に高い虫です。
今回は、スズメバチの種類と種類別の特徴を解説していきます。
この記事を読めば、スズメバチの注意すべき点が分かり、正しく身を守ることができるようになります。
スズメバチは、いずれの種類でも、刺されると蜂毒によるアレルギー反応が起こる可能性があります。
見つけたら刺されないための行動を取りましょう。
自宅の敷地内に巣が作られてしまったら、早急に巣の駆除を依頼しましょう。
違いがある?【スズメバチの種類別】毒の強さや性格
17種類のスズメバチが日本に生息しています。
その中でも特に危険な9種類のスズメバチを解説します。
画像 | 名前 | 危険性 | 特徴 |
---|---|---|---|
オオスズメバチ | 刺されると死に至る恐れ | ・30m追いかけてくる ・他の蜂を襲って食べる ・木や土の中に巣を作る | |
キイロスズメバチ | ・住宅地に生息 ・集団で襲いかかる | ・30m追いかけてくる ・住宅地に多く生息 ・巣の引っ越しをする | |
モンスズメバチ | 夜間のアウトドアで注意 | 夜も活動 | |
チャイロスズメバチ | ・攻撃性が高い ・刺された時の痛みが強い | ・巣を奪って住む ・他の蜂を襲って食べる | |
ツマグロスズメバチ | 巣を踏んでしまう恐れ | ・石垣島や宮古島に生息 ・地面近くに巣を作る | |
ツマアカスズメバチ | ・攻撃的 ・しつこく追いかける | ・外来種 ・生息地を広げている ・40m追いかけてくる | |
コガタスズメバチ | ・性格は穏やか ・住宅地に生息 | 住宅地に多く生息 | |
ヒメスズメバチ | 性格は穏やか | ・巣の規模は小さい ・最大でも数十匹 | |
クロスズメバチ | ・攻撃性は高くない ・毒性も比較的弱い | ・「蜂の子」として食べる ・暖冬で春まで生きる |
秋は更に凶暴に!刺されたら命の危険【オオスズメバチ】
オオスズメバチの毒は、蜂の中でも一番強く、量も多いため非常に危険です。
オオスズメバチに刺されると、死に至る恐れがあります。
巣に近づいただけでも威嚇や攻撃をしてきます。
誤って巣に近づいてしまった場合には、パニックにならずに、静かにその場から避難しましょう。
オオスズメバチは、冬が近づくとエサが減るため、他のスズメバチを襲って食べます。
土の中に巣を作るため、ぱっと見ただけでは巣を見つけることは困難です。
知らぬ間に巣の近くを歩いてしまい、オオスズメバチを怒らせてしまうことがあります。
ハイキングやキャンプなど、アウトドアを楽しむ際には十分注意しましょう。
体の大きさ | 2.7~4cm |
巣を作る場所 | ・木の根元や木の穴、土の中など ・閉鎖された空間を好む |
巣の特徴 | ・釣り鐘型で底が開いている ・マーブル模様 ・巣の大きさが1mを越えることもある |
蜂の数 | 100~500匹 |
特徴 | ・毒性が強く、毒の量も多い ・攻撃的な性格 ・他の蜂を襲う ・秋はエサが減り、より凶暴になる |
活動時期 | 5~11月 |
集団で襲いかかる!【キイロスズメバチ】
キイロスズメバチは、オオスズメバチと比べると体は小さく、毒の量は少なめです。
ですが、少ない毒の量でも『毒の強さ』はオオスズメバチと同等の強さを持っています。
巣の規模が大きく、1つの巣に生息する蜂の数が多いため自力での駆除は危険です。
集団で襲いかかり、30mもの距離を追いかけてきます。
ハエやバッタなどを主な餌とし、住宅地にも巣を作ります。
自宅に巣を作られた場合、キイロスズメバチである可能性があります。
体の大きさ | 1.7~2.5cm |
巣を作る場所 | ・初期は土の中や木の穴、換気扇 ・民家の屋根裏や軒下、木の枝 ・閉鎖的な場所から開放的な場所へ移動 |
巣の特徴 | ・丸い形でマーブル模様 ・巣が大きくなると引っ越しをする ・巣の大きさが1mを越えることもある |
蜂の数 | 300~2000匹 |
特徴 | ・毒の強さはオオスズメバチ同等 ・住宅地にも生息できる ・民家近くに巣作りをするため、被害が多発 |
活動時期 | 5~11月 |
夜も危険!夕方以降も活動できる【モンスズメバチ】
モンスズメバチの危険な点は、夜にも活動することです。
他のスズメバチは視力が弱いため暗闇で飛び回ることはありませんが、モンスズメバチだけは夜間にも、木の樹液を吸うために飛んでいます。
エサであるセミの減少から、モンスズメバチの個体数は減ってきています。
被害件数は少ないですが、毒は強いため、キャンプやカブトムシ狩りなどの夜間にアウトドアを楽しむ際には注意が必要です。
体の大きさ | 1.9~2.8cm |
巣を作る場所 | ・土の中や木の穴、屋根裏、換気扇 ・閉鎖的な空間 |
巣の特徴 | ・釣り鐘型 ・底が開いた巣 ・マーブル模様 |
蜂の数 | 50~400匹 |
特徴 | 夜にも活動 |
活動時期 | 5~10月 |
他の蜂の巣を乗っ取る【チャイロスズメバチ】
チャイロスズメバチの最大の特徴は、他のスズメバチを殺して巣を奪う獰猛さです。
チャイロスズメバチの女王蜂は、キイロスズメバチやモンスズメバチの働き蜂が羽化する頃に、一匹で巣に侵入。
巣に元々いた女王蜂を殺し、自分の卵を産みます。
そして、元々いた働き蜂に世話をさせるのです。
体の大きさ | 1.7~3cm |
巣を作る場所 | 土の中や木の穴、壁のすき間 |
巣の特徴 | ・巣を奪えなかった時には自分で巣を作る ・外側がない巣穴が剥き出しの巣を作ることもある |
蜂の数 | 100~700匹 |
特徴 | ・毒針で他のスズメバチを襲う ・攻撃性が高い。刺された時の痛みが強い |
活動時期 | 5~10月 |
宮古島や石垣島に生息【ツマグロスズメバチ】
ツマグロスズメバチは本州にはおらず、宮古島や石垣島に生息しています。
台風が多い地域で生き延びるために、風の影響を受けにくい低い位置に巣を作ります。
林や農地の地面近くに巣を作るため、誤って巣の近くを歩いたり踏んでしまうと、攻撃したと見なされて、刺されてしまいます。
体の大きさ | 2~2.8cm |
巣を作る場所 | ・木の枝や葉っぱ ・低い位置に巣を作る ・林や農地の地面近く |
巣の特徴 | ・初期はトックリのような形 ・大きくなると球状でマーブル模様 |
蜂の数 | 100~500匹 |
特徴 | ・全体的に黒。腹がオレンジ色 ・毒の強さはオオスズメバチほどではない ・攻撃性が高い |
活動時期 | 4~12月 |
危険な外来種!巣を見つけたら駆除【ツマアカスズメバチ】
出典:環境省ホームページ
ツマアカスズメバチは外来種で、元々は中国やインド、マレーシアなどに生息していました。
ミツバチを餌とするため、生態系に影響を及ぼす可能性が危惧されています。
長崎県、福岡県、宮崎県、大分県で確認されており、急速に生息地を広げています。
他のスズメバチと比べると体は小さめですが、海外では死亡事例があり注意が必要です。
体の大きさ | 2~3cm |
巣を作る場所 | ・初期は閉鎖的な場所に作り、巣が大きくなると軒下などの開放的な場所へ移動 ・地上10m以上の高所に作ることが多い ・マーブル模様 |
巣の特徴 | ・形はいびつで凹凸がある 出典:環境省ホームページ |
蜂の数 | 2000匹、最大3万 |
特徴 | ・ミツバチを餌とする ・40mの追跡力 |
活動時期 | 5~11月 |
住宅地に巣作り!身近な被害【コガタスズメバチ】
スズメバチの中では性格は穏やかな方です。
しかし、住宅地などの人間の生活圏に巣を作るため、知らぬ間に巣に近づいていたり、刺激してしまい、刺してくることがあります。
「コガタ」という名前ですが、決して小さくはありません。オオスズメバチと比べると小さめです。
体の大きさ | 2~2.7cm |
巣を作る場所 | 軒下や庭木 |
巣の特徴 | ・初期はトックリ型の巣 ・大きくなると球状 ・マーブル模様 |
蜂の数 | 100~500匹 |
特徴 | 民家近くに生息し、庭の手入れ中に刺される被害が多い |
活動時期 | 5~11月 |
アシナガバチを食べる!2番目に大きい【ヒメスズメバチ】
ヒメスズメバチはスズメバチの中でオオスズメバチに次いで2番目に大きい蜂ですが、巣は小さいのが特徴です。
巣はスズメバチで最小で、1つの巣に10匹から多くても80匹ほどしか住んでいません。
体の大きさ | 2.4~3.7cm |
巣を作る場所 | ・屋根裏や床下、土の中 ・閉鎖的な場所 |
巣の特徴 | 巣はスズメバチで最小 |
蜂の数 | 10~80匹 |
特徴 | ・アシナガバチの幼虫を捕食 ・2番目に大きい蜂 ・性格はおとなしい ・刺激しなければ刺されない |
活動時期 | 5~9月 |
毒性は弱くてもアナフィラキシーショックを起こす危険【クロスズメバチ】
クロスズメバチは厳密には、スズメバチ属ではなくクロスズメバチ属に分類されます。
毒性は弱い方ですが、刺されるとアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。
性格は穏やかですが、巣を刺激してしまうと防衛のため攻撃をしてきます。
巣は土の中に作ることが多く、知らぬ間に巣を踏んでしまう可能性があります。
巣を見つけた場合には、刺激しないようにしましょう。
体の大きさ | 1~1.5cm |
巣を作る場所 | 土の中などの閉鎖的な空間 |
巣の特徴 | ・軒下などの開放的な空間に作ることもまれにある ・球状 |
蜂の数 | 500~1500匹 |
特徴 | ・暖冬で春まで生きることもある ・「蜂の子」として幼虫を食べる ・黒っぽくて、白や黄色のしま模様 ・攻撃性は高くない。毒性も比較的弱め ・巣を刺激すると刺される |
活動時期 | 3~12月 |
見つけたらどうするのが正解?安全のための行動
スズメバチを見つけたら、蜂を刺激しないことがとても重要です。
驚いても大きな声を出さずに、静かに身を低くしてその場を離れましょう。
決して、手で払うような動きはしないで下さい。
蜂が「攻撃してきた!」と判断してしまい、刺される危険性があります。
蜂の種類を確認したい時には、その場から離れてカメラのズーム機能などを使って確認しましょう。
近くでの観察は危険です。
敷地内に巣を作られたら、すぐに駆除を依頼!
自宅の敷地内に巣があった場合には、速やかに業者に駆除を依頼しましょう。
巣を放置すると、夏〜秋に向けて巨大化していき、危険です。
スズメバチの巣は小さくても自力での駆除はやめましょう。
スズメバチは、毒性が強く、刺された時のリスクが高いため、業者に依頼して駆除します。
スズメバチに刺されると、アレルギー反応が起きる可能性があり、最悪の場合には死に至ります。
ハチ駆除センターは電話1本で現場へ駆けつけます。
スズメバチの巣を数多く駆除しています。安心して駆除をお任せ下さい。
見積もり無料・365日24時間対応 詳細はこちら。
受付相談窓口 0120-901-975(24時間対応)
まとめ
スズメバチの種類と特徴について説明しました。
毒性が強く、攻撃的なオオスズメバチとキイロスズメバチは、特に注意しなくてはいけません。
いずれの種類のスズメバチでも、自力での駆除は危険です。
比較的穏やかな性格のスズメバチでも、巣を攻撃されたら防衛のため刺してきます。
刺されると、アレルギー反応が起きる可能性があり、最悪の場合には死に至ります。
巣を見つけた場合は速やかに、蜂駆除業者へ依頼しましょう。