【蜂の寿命を知れば駆除しなくてもいい?】放置してもいい時期とすぐ駆除すべき時期を解説
「蜂の巣を見つけたけど、駆除するべきかどうか迷っている…」
「蜂が寿命を迎えるまで放置してもいい?」
蜂の巣駆除にはお金がかかるし、危険が伴います。蜂が寿命を迎えて居なくなってくれるなら、駆除せずに放置しておきたいですよね。
今回は、年間1万件以上の蜂の巣を駆除しているハチ駆除センターが、蜂の寿命を踏まえた駆除のタイミングについてお伝えします。
この記事を読めば、急いで蜂の巣を駆除すべき時期と放置してもいい時期を知ることができ、蜂刺されのリスクを避けることができます。
多くの蜂は冬には寿命を迎え、活動を終えます。冬は、蜂刺されの危険性が低く駆除ができます。ただし、例外の蜂もいるため注意が必要です。
蜂の寿命と駆除が必要な時期
スズメバチやアシナガバチは、春から秋にかけて巣が大きくなり危険が増すため、早めの駆除が重要です。
ミツバチは年間を通じて巣を維持するため、駆除には慎重な判断が必要です。
この記事では、それぞれの蜂の寿命と、駆除に適した時期を解説します。
スズメバチの寿命と駆除が必要な時期
寿命 | ・女王蜂は約1年 ・働き蜂は約1カ月 |
駆除が必要な時期 | ・春、夏、秋 ・冬の場合は急がなくてもOK |
スズメバチは最も危険な蜂で、毒性が強く、凶暴な性格です。
スズメバチの女王蜂の寿命は約1年です。女王蜂は、春に冬眠から覚めて1匹で巣作りを始めます。
働き蜂の寿命は1カ月程度です。
働き蜂の寿命が1カ月程度であるにもかかわらず、巣にいる蜂の数が増えるのは、女王蜂が絶え間なく卵を産み続け、新たな働き蜂が次々と誕生するためです。
女王蜂は、毎日数十個から数百個の卵を産みます。卵から孵化した幼虫は、他の働き蜂によって育てられ、やがて成虫の働き蜂として巣の活動に加わります。
夏から秋にかけて巣の大きさは最大になり、働き蜂は巣を守るために攻撃的になります。
秋には新しい女王蜂が誕生し、巣内の活動がさらに活発化するため、この時期に巣を放置すると危険です。
駆除は、巣が小さく蜂の数が少ない春先に行うのが理想的です。
冬になるとすべての働き蜂が寿命を迎え、巣は役目を終えます。そのため、冬に駆除を行うのも比較的安全です。
しかし、巣が高所にある場合には冬でも駆除は危険なため、専門の駆除業者に依頼することをおすすめします。
アシナガバチの寿命と駆除が必要な時期
寿命 | ・女王蜂は約1年 ・働き蜂は1~2カ月 |
駆除が必要な時期 | ・春、夏、秋 ・冬の場合は急がなくてもOK |
アシナガバチは穏やかな性格の蜂ですが、その巣は住宅の軒下や庭木の下など身近な場所に作られることが多く、注意が必要です。
アシナガバチの女王蜂は約1年の寿命で、春に巣作りを始めます。
働き蜂の寿命は1〜2ヶ月ほどで、夏の間に巣の規模が急速に拡大します。
巣が大きくなるとアシナガバチは防衛本能が高まり、巣に近づくだけで攻撃される危険があります。
駆除のタイミングは、春先の巣が小さいうちに行うのが最も安全です。
冬になると、アシナガバチの活動はほぼ停止し、巣も役目を終えますが、放置された巣を材料にして近くに巣を作る可能性があるため、冬のうちに巣を取り除いておくことが推奨されます。
ミツバチの寿命と駆除が必要な時期
寿命 | ・女王蜂は2~3年 ・働き蜂は1~2カ月 |
駆除が必要な時期 | ・春、夏、秋、冬 |
ミツバチは他の蜂とは異なり、社会性が非常に高く、年間を通して巣を維持する特徴があります。
女王蜂の寿命は2〜3年と長く、働き蜂の寿命は1〜2カ月です。
ミツバチは群れ全体で冬を越すため、巣の駆除に関しては慎重な判断が必要です。
春から夏にかけては、ミツバチが活動を活発化し、巣が大きくなる時期です。巣を放置すると、蜂が大量に集まり、駆除が非常に困難になる可能性があります。
一方で、ミツバチは環境にとって重要な役割を果たしているため、駆除を行う際は、地元の養蜂家や専門家に相談し、適切な方法で対応することが求められます。
ミツバチは花から花へ飛び回り、花粉を運ぶことで植物の受粉を助けています。受粉は、果物や野菜など多くの作物が実をつけるために必要です。ミツバチがいなければ、これらの植物の多くが実をつけることができず、農業生産にも大きな影響が及びます。
冬の時期にはミツバチの活動が鈍化するため、この時期に巣を移動させるか、必要に応じて駆除することが推奨されますが、自力での作業は難易度が高いため、専門業者に依頼することが安全です。
ミツバチの巣は、何世代にもわたって継承され、再利用され続けます。
巣は数年間にわたって使用され、代々のミツバチが同じ巣を継承することが一般的です。
放置してもいい時期と放置してはいけない時期
ここからは、蜂の巣を放置してもいい時期と放置してはいけない時期について解説します。
・冬になると、巣は空になる
・春から秋に巣を見つけた場合は、早めに駆除する
詳しく解説していきます。
冬になると、巣は空になる
冬の間、蜂の活動は停止します。
女王蜂を除いてほとんどの働き蜂は死んでしまいます。女王蜂は、土の中や木の間などで暖をとり、冬を過ごすため、冬の間巣は空の状態です。
スズメバチやアシナガバチは、巣の役目を終え、再利用されることはありません。
冬は巣をすぐに駆除しなくても蜂に刺される危険性は低く、放置しても問題ない場合が多いです。
巣を放置したままでも、蜂が新たに活動を再開することはありませんが、春に古い巣を材料にして近くに巣作りされる可能性があります。冬の間に巣を撤去しておくことをおすすめします。
ミツバチの場合は冬でも巣を維持し、活動を続けるため、家の敷地内に巣を作られた場合には蜂駆除業者に相談しましょう。
春・夏・秋は放置は危険、早めに駆除する
春・夏・秋に巣を見つけた場合は、早めに駆除を行うことが重要です。
この時期に蜂の巣を放置すると、巣がさらに大きくなり、駆除が困難になるだけでなく、被害も拡大する恐れがあります。蜂が巣を守るために家族やペット、近所の人を襲う可能性があります。
春は新たな女王蜂が巣作りを始め、働き蜂の数が急速に増加します。
夏から秋は、巣の規模が大きくなり、蜂の活動が最も活発な時期のため、蜂の巣の駆除は業者に依頼しましょう。
巣の放置は危険です。早めに駆除の手配をしましょう。
蜂の巣駆除の方法
蜂の巣を見つけた時期によって蜂の巣の駆除方法が異なります。
・春と冬は自力で駆除できる
・夏と秋は蜂駆除業者へ連絡
詳しく解説していきます。
春と冬は自力で駆除できる
春と冬は、蜂の種類や巣の状況によりますが、自力での駆除が可能な時期です。
春は、女王蜂が新たな巣作りを始める時期であり、初期は巣に女王蜂と働き蜂の幼虫しかいないため駆除は比較的安全です。
・巣の場所が高所ではない
・蜂の種類がスズメバチではない
・巣には女王蜂と幼虫しかいない状態
このような状態であれば、自力で駆除が出来ます。
詳しい駆除の方法はこちらの記事を参考にして下さい。
冬になると、働き蜂は寿命を迎え、巣は空の状態で、巣の撤去作業は比較的安全です。
ただし、蜂の巣が高所にある場合や、足場が不安定な場合は、無理に自力で行わず、専門業者に依頼する方が安全です。
冬のうちに巣を撤去しておけば、春に新たな巣作りが行われるのを防ぐことができます。
夏と秋は蜂駆除業者へ連絡
夏と秋に蜂の巣を見つけた場合は、自力での駆除を避け、専門の蜂駆除業者に連絡することが最善の選択です。
夏から秋にかけては、蜂の巣が最大規模に成長し、働き蜂の数も増加します。
夏から秋は、蜂が巣を守るために非常に攻撃的になり、駆除作業中に刺されるリスクが高まります。
スズメバチやアシナガバチはこの時期に巣を大きくし、巣の防衛に敏感になるため、巣に近づくだけでも攻撃を受ける可能性があります。
蜂駆除業者は、適切な防護装備を使用し、巣の位置や蜂の種類に応じた最適な方法で安全に駆除を行います。
まとめ
この記事では、蜂の寿命を踏まえて、駆除のタイミングや方法について解説しました。
蜂の種類 | 寿命 | 駆除 |
---|---|---|
スズメバチ | ・女王蜂は約1年 ・働き蜂は約1カ月 | ・業者へ依頼 ・冬は安全 |
アシナガバチ | ・女王蜂は約1年 ・働き蜂は1~2カ月 | ・春と冬は自力で駆除も検討 ・夏と秋は業者へ依頼 |
ミツバチ | ・女王蜂は約1年 ・働き蜂は1~2カ月 | ・年間通して業者へ依頼 |
蜂の寿命や活動時期に合わせた適切な対策をとることで、安全に蜂の巣を駆除し、家族やペット、近所の人を蜂刺されのトラブルから守ることができます。
ハチ駆除センターでは、無料見積もりを行っています。お電話または問い合わせフォームから、現在の蜂の巣の状況をご相談下さい。