【日本で身近な黒い蜂5選】危険性は?巣は駆除するべき?徹底解説
「黒い蜂が庭を飛んでいたけど、危ない蜂なのかな?」
黒い蜂と一口に言っても、大小さまざま、色々な蜂がいます。
遭遇した蜂が危ない蜂なのか、それともあまり気にしなくてもいい蜂なのか、パッと見ただけでは分からないですよね。
今回は、日本でよく見かける身近な黒い蜂について解説していきます。この記事を読めば、次に黒い蜂に遭遇したときに、どのような行動を取ればよいのか分かるようになります。
黒い蜂にも種類があり、中でもチャイロスズメバチは獰猛な性格で、毒針で人を刺すため、特に気を付けたい蜂です。巣に近づくだけで攻撃してくることもあります。
【危険度別】日本で身近な黒い蜂5選!
種類 | 大きさ | 危険性 |
---|---|---|
チャイロスズメバチ | 1.7~3cm | 獰猛な性格 |
クロスズメバチ | 1~1.5cm | 攻撃性は低い |
クマバチ | 2~3cm | 人を刺すことはほとんどない |
クロアナバチ | 3cm前後 | 人を刺すことはほとんどない |
ドロバチ | 1.4~1.8cm | 人を刺すことはほとんどない |
日本の住宅地近くに生息している黒い蜂には、危険な蜂もいますが、人をほとんど刺さない蜂もいます。
危険な点や特徴、大きさなどを種類別に見ていきましょう。
チャイロスズメバチ|危険な性格のスズメバチ
見た目の特徴 | 黒い体と茶色い頭 |
体の大きさ | 1.7~3cm |
危険性 | 獰猛な性格 |
チャイロスズメバチは、黒い体と茶色い頭のスズメバチです。
巣作り中の他のスズメバチを襲って殺し、奪って住むほど獰猛です。
巣の場所は、土の中や木の穴、屋根裏や壁のすき間など様々で、民家に巣がある場合には放置せず、対処しなくてはなりません。
チャイロスズメバチは凶暴で、巣に危害を加えようとするものがいれば、集団で攻撃をしてきます。
毒針で刺されると、アレルギー症状が起きる場合があり、アナフィラキシーショックが起きると命の危険があります。
アナフィラキシーショックとは、救急での医療処置が必要な状態です。
軽度であれば、じんましんや体のだるさ。重症となれば、呼吸困難や意識を失い、何も処置をしなければ死んでしまうことのある危険な状態です。
クロスズメバチ|攻撃性は低いが刺されると危険
見た目の特徴 | 黒いからだに白いしま模様 |
体の大きさ | 1~1.5cm |
危険性 | 攻撃性は低い |
クロスズメバチは、黒い体に白いしま模様が特徴の蜂です。
名前に「スズメバチ」と入っていますが、スズメバチ属ではなく、クロスズメバチ属に分類されます。いわゆる私たちが想像する「スズメバチ」とは別の属に分類されるということです。
攻撃性は低く、こちらから刺激しなければ刺してはきません。ですが、巣作りの時期の春や、餌が少なくなる秋には凶暴化する場合があるため、特に気をつけましょう。
クロスズメバチは土の中に巣を作るため、知らぬ間に巣を踏んでしまい、刺されてしまうことがあります。
家の近くで頻繁に飛んでいるのを見かけたら、庭に巣を作られているかもしれません。
被害が出る前に、蜂駆除業者へ駆除を依頼しましょう。
クマバチ|あまり人を刺さない蜂
見た目の特徴 | 黒い体に胸周りに黄色い毛 |
体の大きさ | 2~3cm |
危険性 | 穏やかな性格 |
体全体が黒く、胸周りに黄色い毛が生えているクマバチ。
2~3cmと大きい蜂で、胴体が太くふっくらとしている姿が特徴的です。
ブンブンと羽音を立てて人の近くを飛ぶため、恐怖心を抱きますが、穏やかな性格で、人の方から攻撃や刺激をしなければ刺してくることはありません。
クマバチは木に穴を空けて巣を作ります。
住宅の柱に巣を作られた場合には、巣を駆除しなくてはなりません。放置すると、住宅劣化となり、最悪の場合は人が住むことのできない家になってしまいます。
クロアナバチ|土にアリのような巣を作る
見た目の特徴 | 黒い体に頭に白い毛が生えている |
体の大きさ | 3cm |
危険性 | 人を刺すことはほとんどない |
クロアナバチは、黒い体に頭に白い毛が生えているのが特徴的な蜂です。
3cmと大きい蜂ですが、スリムな体で小柄に見えます。
毒針はありますが、他の虫を餌として捕まえるために使うことがほとんどで、人を刺すことはほぼありません。
アリのように土に小さな穴をあけて巣を作ります。水はけが良く、当たりが良い場所を好むため、庭に巣を作ることもあります。
小さな子どもが巣に指を入れたり、クロアナバチをアリと間違えて触った場合には刺されてしまうことがあるため、庭に巣を作られた場合には駆除しておいた方が良いでしょう。
ドロバチ|泥で小さな巣を作る
見た目の特徴 | 体全体が黒く、オレンジのしま模様 |
体の大きさ | 1.4~1.8cm |
危険性 | 刺してくることはほとんどない |
ドロバチは体全体が黒く、オレンジのしま模様を持つ蜂で、1.4~1.8cmくらいの小さい蜂です。
土を水や唾液で泥にして巣を作ります。
ガの幼虫を餌とし、毒針は、主にガの幼虫を捕まえるために使っています。
ドロバチが刺してくることは稀で、刺されたとしても人への毒性は他の蜂と比べると低いです。
ドロバチは巣を作った後、巣の中に卵を産み、幼虫のための餌を入れた後、巣に蓋をします。幼虫が成長すると、巣の蓋を破って外に出てきます。
巣は1回限りしか使われず、1つの巣にドロバチの幼虫1匹しかいません。まれに、1つの巣に2つ卵を産むこともあるそうです。
蜂に似ている虫
蜂によく似ている虫がいます。
中でも、アブやガの仲間であるコシアカスカシバという虫は蜂によく似ています。
いずれも毒針は持っていません。
蜂に似ているアブ
蜂とよく見間違える虫に、アブがいます。
アブの外見は蜂によく似ていますが、ハエの仲間で、毒針は持っていません。
アブは種類によっては、鋭い歯で人を噛んで血を吸います。噛まれても命の危険性はありませんが、かゆみや赤み、腫れが起きます。
写真のアブは、ヒラタアブというアブです。
ヒラタアブは人を噛むことはなく、アブラムシなどを食べる役割があり、益虫です。
※益虫とは、人間にとって利益を与えてくれる虫のことをいいます。
蜂に似ているガの仲間
ガの仲間で、スカシバガ科の虫は蜂によく似ていますが、毒針は持っていないため恐れる必要はありません。
飛んでいる姿を見ただけでは、蜂と見分けがつかない程よく似ています。
写真は、コシアカスカシバというガの仲間の虫です。
パッと見ただけでは蜂と見分けがつきません。
黒い蜂に遭遇したらどうする?身を守るための行動3選
黒い蜂に遭遇したら、身を守るために次のような行動を取りましょう。
・刺激しない
・巣に近づかない
・身をかがめて安全な場所へ移動する
1つずつ説明していきます。
刺激しない
黒い蜂に遭遇したら、まずは蜂を刺激しないようにしましょう。
黒い蜂の中でも、特に「チャイロスズメバチ」は凶暴な性格で危険です。
「刺激しない」とは、どのような行動かを以下にまとめます。
・大きな声や音を出さない
・蜂の近くに行かない
・手で振り払わない
・静かに歩く
音や風の動きが「振動」として伝わり、蜂は刺激として捉えます。そうすると、「攻撃してきた!」と判断して、敵に襲いかかります。
蜂に「敵だ!」と判断されないように、できるだけ刺激しないように心がけましょう。
身をかがめて安全な場所へ移動する
黒い蜂が近くを飛んできたら、手で払ったりせずに、静かに姿勢を低くして逃げます。
驚いて声を出したり、物音を立ててしまうと危険です。
蜂は、横移動のすばやい動きに反応しやすい性質があるため、手で振り払うような動作に敏感に反応し、攻撃対象になってしまうことがあります。
巣には近づかない
蜂は巣に子孫を残しているため、巣襲おうとしてくる敵がいれば一斉に襲いかかります。
性格が穏やかな「クマバチ」や「ドロバチ」であっても、巣へ刺激を与えてしまうと攻撃してくることもあります。
巣を見つけた場合には、決して近づかないようにしましょう。
自宅の敷地内で巣を発見した場合には、安全確保のために蜂駆除のプロへ駆除を依頼しましょう。
まとめ
日本で身近な黒い蜂5種類について解説しました。
・チャイロスズメバチ
・クロスズメバチ
・クマバチ
・クロアナバチ
・ドロバチ
黒い蜂の中でも注意しなくてはいけないのは、チャイロスズメバチでした。凶暴な性格をしていて、巣に近づいただけでも刺されてしまいます。毒も強いため、見かけたら注意しなくてはなりません。
その他の黒い蜂は。こちらから攻撃したり、刺激を与えなければ、刺してくることは稀です。
ですが、家の中や庭などに巣を作られてしまった場合は、意図せず蜂を刺激してしまうことがあるため駆除しておいた方が良いでしょう。
ハチ駆除センターでは、あらゆる種類の蜂の巣の駆除を承っております。蜂の種類が分からなくても、巣がどこにあるのかが分からなくても大丈夫です。
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