幼稚園や学校の周りで蜂の巣を見つけたらどうする?安全対策と駆除方法を解説
「子どもが学校で蜂を見たって言っていたけど、もしかして巣があるの?」
「園児が刺されたというニュースがあったけど、うちの園は大丈夫?」
幼稚園や学校の周りに蜂の巣ができたら、子どもたちの安全が脅かされる危険があり、不安になりますよね。特にスズメバチやアシナガバチなど、攻撃性の強い蜂が巣を作ると、刺されるリスクが高まり、注意が必要です。
この記事では、幼稚園や学校の周辺で蜂の巣を発見した際の安全対策や、効果的な駆除の方法について詳しく解説します。
蜂を刺激せず、適切な方法で安全に対応するためのポイントを、専門業者や自治体のサポートを交えながらご紹介します。子どもたちの安心・安全な環境を守るために、早めの対応が鍵となります。
蜂の巣を幼稚園や学校の周りで見つけた場合の取るべき行動
蜂の巣を幼稚園や学校の周りで見つけた場合、最初に取るべき行動について説明していきます。
子どもたちの安全を最優先し、冷静に対応することが重要です。
・子どもたちを安全な場所に避難させる
・巣に近づかず、刺激しない
・学校や幼稚園の管理者に速やかに報告
・自治体や専門業者への連絡を検討
・子どもたちへの教育と安全指導
これらの行動を取ることで、幼稚園や学校での蜂の巣発見時に冷静かつ安全に対応できます。一つずつ説明していきます。
子どもたちを安全な場所に避難させる
蜂の巣を発見した場合、まずは子どもたちを速やかに安全な場所へ避難させることが最優先です。
蜂は巣に近づくことで攻撃的になるため、蜂の巣から5~10メートル以上離れた場所に誘導しましょう。また、蜂を刺激しないために走ったり、大声を出さないように指導することが大切です。
安全な場所に避難した後は、子どもたちが巣に近づかないように目を離さないことが必要です。
巣に近づかず、刺激しない
蜂の巣を発見したら、巣に近づかず、直接触れたり、刺激することを避けましょう。蜂は危険を感じると攻撃する習性があるため、大きな音を立てたり、激しい動きをしないことが重要です。
学校や幼稚園の管理者に速やかに報告する
蜂の巣を見つけたら、速やかに学校や幼稚園の管理者に報告しましょう。
学校や幼稚園の管理者が自治体や専門業者に連絡することで、安全かつ迅速な駆除が可能になります。
自治体や専門業者への連絡を検討
自治体は、公共の安全を守るために蜂の種類や巣のある場所によっては無料で蜂の巣駆除を行うことがあります。
攻撃性の高いスズメバチなどが巣を作っている場合、専門の駆除業者に依頼するのが最も安全です。蜂の巣の大きさや種類によっては、自力での駆除が危険なことも多いため、プロに任せるべきでしょう。
子どもたちへの教育と安全指導
蜂の巣を発見した場合に備えて、日頃から子どもたちに蜂に関する安全指導を行っておくと良いでしょう。
蜂を見つけた時の対処法や、巣に近づかないことの大切さを教えましょう。
蜂の巣駆除の具体的な方法と注意点
蜂の巣を発見した場合、素人が無理に駆除しようとすることは非常に危険です。
蜂に刺されるリスクを避けるため、適切な手順で駆除を行うことが重要です。ここでは、安全な駆除方法と自治体や専門業者に依頼する際のポイントについて説明します。
公共の場所や学校敷地内にある蜂の巣への対応
蜂の巣が公共の場所や学校の敷地内で発見された場合、まずは学校や幼稚園の管理者に連絡することが必要です。
管理者は、速やかに対応策を講じ、必要に応じて自治体や専門業者に駆除の依頼を行うことができます。
・学校や幼稚園の場合:敷地内に蜂の巣があれば、学校の先生に報告し、安全対策が講じられるようにします。幼稚園でも同様に、管理者に報告して、園児の安全確保を最優先に対応することが大切です。
・通学路や近隣住宅の場合:もし通学路や学校の周辺住宅に蜂の巣がある場合には、自治体に連絡すると良いでしょう。自治体では、公共の安全を守るために、適切な駆除対応が取られます。
管理者は蜂の巣を駆除する準備を進める
蜂の巣があると報告を受けた学校や幼稚園の管理者は、蜂の巣の所在を確認し、次のステップで駆除の準備を進めます。
①安全確認とエリアの立ち入り禁止措置
蜂の巣がある場所に立ち入り禁止区域を設定し、子どもたちや職員が近づかないように柵やテープで封鎖します。周囲の安全を確保し、パニックを避けるため、事前に保護者に連絡することも大切です。
②専門業者または自治体へ連絡
管理者は、自治体または信頼できる専門業者に駆除の依頼を行います。自治体によっては無料で駆除を行う場合もあるため、地域の対応に基づいて判断します。業者には、蜂の種類や巣の位置、大きさなどの詳細を伝えて、適切な対応を依頼します。
③駆除のタイミングを確認
駆除業者と連携し、安全に駆除ができる時間帯(夜間や早朝)を確認します。また、蜂の活動が落ち着くまでの間、周辺の警戒を続け、万が一刺された場合の応急処置についても教職員に周知しておくことが重要です。
④駆除後の確認と再発防止策
駆除が完了した後、巣があった場所を管理者が確認し、巣の痕跡を完全に取り除くよう指示します。また、再発防止策として、定期的な巡回や点検を行い、再び巣が作られないようにします。
危険な蜂の種類
蜂にはさまざまな種類が存在し、その中でも特に危険な蜂は、攻撃性が強く刺されるリスクが高いため注意が必要です。ここでは、幼稚園や学校の周りでよく見られる危険な蜂の種類について解説します。
・スズメバチ
・アシナガバチ
・ミツバチ
身近な3種類の蜂について詳しく解説していきます。
①スズメバチ
スズメバチは日本で最も危険な蜂の一種で、体長は3〜4cmと比較的大きく、攻撃性が非常に強い蜂です。
巣を刺激すると、集団で攻撃してくることがあり、刺されると強い痛みを伴います。
スズメバチの毒は非常に強力で、アナフィラキシーショックを引き起こす危険があります。特に秋にかけて巣が大きくなり、蜂の数も増えるため注意が必要です。
スズメバチの巣は、マーブル模様の球状で、外側は灰色や茶色の紙のような素材でできています。巣の大きさは季節によって異なり、春には小さな巣ですが、夏から秋には非常に大きくなります。
巣の入り口は1つで、そこから蜂が頻繁に出入りします。
スズメバチの巣を発見した場合は、絶対に自力で駆除を試みず、すぐに専門業者に依頼することが推奨されます。
②アシナガバチ
アシナガバチは体長1.5〜2.5cm程度で、細長い体型が特徴です。攻撃性はスズメバチほど強くありませんが、巣に近づくと防御的に攻撃してくることがあります。
刺されると強い痛みと腫れが生じ、アレルギー反応が出ることもあります。軒下や植え込み、ベランダなど、人が近づきやすい場所に巣を作ることが多いです。
アシナガバチの巣は、お椀のような形をしており、巣の内部がむき出しになっているのが特徴です。巣は軒下や木の枝、壁面などに作られ、規模が小さいことが多いですが、蜂が増えるにつれてサイズも大きくなります。
巣が小さい場合や蜂が少ない時期であれば自力で駆除可能な場合もありますが、安全のために専門業者に依頼することをおすすめします。
③ミツバチ
ミツバチは体長1〜1.5cmほどの小型の蜂で、比較的穏やかな性質を持っています。花の蜜を集めるために飛び回ることが多く、攻撃性は低いですが、巣を刺激すると刺すことがあります。
ミツバチは1度刺すと針を残して死んでしまいます。その後、仲間のミツバチが集団で襲ってくる可能性があります。
ミツバチの巣は、六角形のハニカム構造で作られており、木の洞や建物の隙間などに作られることが多いです。自然環境下では、巣は大きく広がることがあり、蜂蜜が蓄えられていることもあります。
ミツバチの巣は専門の養蜂家や駆除業者が移動や駆除を行うので、専門家に依頼しましょう。
まとめ
幼稚園や学校の周りに蜂の巣を見つけた場合、子どもたちの安全を守るために迅速かつ適切な対応が必要です。
まず子どもたちを安全な場所へ避難させ、巣に近づかないように指導することが最優先です。その後、学校や幼稚園の管理者に報告し、自治体や専門業者に駆除を依頼することが大切です。
スズメバチやアシナガバチ、ミツバチなどの蜂は、その種類によってリスクが異なりますが、いずれも適切な駆除方法を選ばなければ、刺される危険性が高まります。特にスズメバチは攻撃性が非常に高いため、必ず専門業者に対応を依頼することが推奨されます。
蜂の巣の駆除や予防は、専門的な知識と経験が必要です。危険を回避するためにも、無理をせず、信頼できる自治体や専門業者に早めに相談し、安全な環境を整えるようにしましょう。子どもたちの安心と安全を守るため、蜂の巣に気づいたらすぐに対応を開始することが重要です。
困ったときは、ハチ駆除センターへご相談下さい。