【秋の蜂の巣駆除は必要?】活動時期と安全に駆除する方法を解説
「そろそろ秋になるけど、いつまで蜂って飛んでるの?」
「庭に巣ができちゃったけど、寒くなればいなくなる?」
夏が終わる時期になると、まだ元気に飛んでいる蜂を見て、「蜂はいつまで活動するの?」と疑問に思いますよね。
今回は、年間1万件以上の蜂の巣駆除を行っているハチ駆除センターが、秋の蜂の巣駆除について詳しく解説します。
この記事を読めば、秋に蜂の巣を見つけたとき、蜂に刺されないためにどのような行動をとるべきかがわかります。
秋の蜂の巣駆除が必要な理由
秋は気温が下がるため、蜂の活動が落ち着くような気がしますが、実は秋の蜂はとても危険です。
秋に蜂の巣を見つけた時には、以下のような理由から放置することなく駆除する必要があります。
・秋の蜂は凶暴化しているから
・巣の大きさがピークに達しているから
・11月まで活動しているから
ひとつずつ解説していきます。
秋の蜂は凶暴化しているから
秋の蜂は非常に凶暴化しており、刺されるリスクが高まります。
特にスズメバチやアシナガバチは、巣を守るために警戒心が強くなり、少しの刺激でも攻撃してくることが増えます。
秋は、巣が巨大化していて、巣を守ろうとする本能が強まる時期で、近づくだけで攻撃を受ける危険性が高いのです。
実際に、秋には蜂刺され事故が多く報告されており、アナフィラキシーショックなどの深刻な症状を引き起こすこともあります。
家庭の周りや庭で蜂の巣を発見した場合、無防備に近づくと蜂の攻撃にあう可能性があるため、注意しましょう。
そのため、秋に蜂の巣を見つけた場合には早めに駆除することが必要です。
放置すると刺されるリスクが増すだけでなく、家庭や周辺の安全にも大きな影響を及ぼす可能性があります。
巣の大きさがピークに達しているから
秋になると蜂の巣は最大規模に成長し、大量の蜂が巣の中に生息しています。
巣が大きいと、一度に多数の蜂に攻撃されるリスクが高まるのです。
例えば、スズメバチの巣は秋に最大化し、直径が30センチを超えることもあります。これほどの大きさになると、巣に近づいただけで大量の蜂が出てきて威嚇してくる可能性があります。
蜂の巣は気が付きにくい場所に作られることが多いです。秋になり、巨大化したことで気が付いたという事例も多いです。
蜂は、敵だと認識すると一斉に攻撃してきます。
巣を放置すると、蜂の数が増え、駆除のリスクも上がるため、早めの駆除が重要です。
11月まで活動しているから
蜂は11月まで活動を続けるため、蜂に刺される危険は秋も続きます。
気温が下がると蜂の活動が停滞しますが、暖かい気候では活発な活動が続きます。
そのため、本格的な冬に入り蜂の活動が完全に停止するまでは、蜂の巣を駆除する必要があります。
秋に見られる蜂の種類と活動サイクル
私たちの身近な蜂は秋にも活動を続け、巣は最大規模となり、攻撃的になります。
・スズメバチ
・アシナガバチ
・ミツバチ
よく見かける蜂の秋の活動状況について説明していきます。
スズメバチ
スズメバチは夏から秋にかけて活動がピークに達し、秋には非常に攻撃的になります。
スズメバチの巣は、秋には最大サイズになり、生息する蜂の数もピークを迎えます。
巣が巨大化すると蜂は、巣を守ろうとする本能が強く働き、巣に近づくだけで攻撃してくる可能性があります。
スズメバチの毒は非常に危険で、刺されることでアレルギー症状が出て、ショックを引き起こす危険性があります。
以下は、スズメバチの活動サイクルです。
季節 | 活動状況 |
---|---|
春 | 3月:女王蜂が活動を始め、巣作りを始める 4~5月:巣に卵を産む 6月:働き蜂が活動を始める |
夏 | 7月:働き蜂が増えて活動が活発化 8月:巣が巨大化してくる |
秋 | 9月:巣の大きさがピークになる 10~11月:餌が減り凶暴化してくる |
冬 | 12月:次期女王蜂が冬を越すための準備をする 働き蜂と今期の女王蜂は寿命を迎える 1~2月:活動停止 |
スズメバチの種類によっても活動サイクルに違いがありますが、多くのスズメバチは11月まで活動を続けています。
秋になり、餌が減少することでスズメバチは常に苛立っている状態となります。
草刈りやハイキングを行う際には、知らぬ間に巣に近づいてしまう事のないよう十分注意する必要があります。
アシナガバチ
アシナガバチの巣は秋には完成し、最大規模になります。
巣に住む蜂の数も最大となり、50~100匹の集団になっています。
アシナガバチは、スズメバチほど攻撃的ではなく、穏やかな性格をしています。ですが、秋になると餌となる花の蜜や虫の数が減少し、飢餓状態となるため、凶暴化している可能性があります。
巣に近づいただけで刺されてしまうのも、この時期に多くみられます。
アシナガバチの巣は軒下や木の枝など開放的な場所に作られますが、見つけにくい場合もあります。巣を見つけた場合は、駆除を行いましょう。
穏やかなアシナガバチですが、刺されると蜂毒によるアレルギー症状を引き起こす可能性があります。
アシナガバチに2回以上刺されて死亡したケースもあるほどです。
アシナガバチの活動サイクルは以下の通りです。
季節 | 活動状況 |
---|---|
春 | 3月:女王蜂が活動を始め、巣作りを始める 4~5月:巣に卵を産む 6月:働き蜂が活動を始める |
夏 | 7月:働き蜂が増えて活動が活発化 8月:巣が巨大化してくる |
秋 | 9月:巣の大きさがピークになる 10月:餌が減り凶暴化してくる 11月:次期女王蜂が冬を越すための準備をする 働き蜂と今期の女王蜂は寿命を迎える |
冬 | 12~2月:活動停止 |
スズメバチが11月まで活動するのに対し、アシナガバチは11月には寿命を迎え、活動を終えます。
ですが、秋になっても気温の高い日が続くことによりアシナガバチの活動期間が伸びる可能性もあるため、自宅の敷地内などの身近な場所でアシナガバチの巣を見つけたら速やかに蜂の巣駆除を行いましょう。
ミツバチ
ミツバチは秋になると、次期女王蜂を育てる準備を進めるため、巣の保護に集中します。
通常、ミツバチの性格は穏やかで、人を刺すことはほとんどありませんが、巣が刺激されたり、脅威を感じた場合には防衛行動のために人を刺すことがあります。
特に秋は、冬に備えて花粉や蜜を集めるための活動が活発になり、外で飛び回る姿をよく見かけるでしょう。
ミツバチの巣は木の洞や住宅の隙間などに作られることが多く、気づかれにくいことがあります。
もしも家の近くに巣を発見した場合、万が一刺されることを避けるために、早めに専門業者に相談するのが安全です。
ミツバチの怖いところは、数千~数万匹の集団で一斉に攻撃してくることです。
一匹が持つ蜂毒は強くはありませんが、集団に刺されることで死亡した事例があるほど、ミツバチの集団攻撃は危険です。
季節 | 活動状況 |
---|---|
春 | 3月:女王蜂と働き蜂で巣作りを始める 3~6月:巣に卵を産む |
夏 | 7月:働き蜂が増えて活動が活発化 8月:巣が巨大化し、分蜂する |
秋 | 9月:冬に向けて蜜の貯蓄をする 10~11月:餌が減り凶暴化してくる |
冬 | 12月~2月:集団で冬を越す |
ミツバチの他の蜂との違いは、常に働き蜂がいるという点です。他の蜂は冬を越せるのは女王蜂だけですが、ミツバチの場合は働き蜂も一緒に冬を越えます。
そのため、3月の時点で働き蜂と女王蜂が一緒に巣作りを開始するのです。
秋の蜂の巣を安全に駆除する方法
秋に蜂の巣を見つけた場合、蜂駆除業者に連絡するのが最も安全で確実な選択です。
秋は蜂の活動がピークに達しており、特にスズメバチやアシナガバチは攻撃的になるため、自力で駆除を試みるのは非常に危険です。
刺されるリスクを避け、安全に駆除を行うためにも、専門の業者に依頼することを強くおすすめします。
業者は専用の防護服や道具を使用し、蜂の性質を理解した上で作業を行うため、確実に巣を取り除くことができます。
また、作業後の再発防止や安全確認も行ってくれるため、安心感が違います。費用はかかりますが、蜂の巣の場所や規模によっては自分で行うよりもコストパフォーマンスが良いこともあります。
蜂の巣を発見した際は、無理をせず、すぐに専門の蜂駆除業者に連絡しましょう。
以下のような理由から、秋に自力での蜂の巣駆除がおすすめできません。
・攻撃的になる
・蜂の数が増えている
・巣が大きくなっている
これらの理由から、秋にハチの巣を見つけたら、自分で駆除せずに、専門の業者に依頼するのが一番安全です。
蜂に巣を作らせない予防策
蜂が巣を作るのを防ぐためには、環境を整えたり、蜂が嫌がる対策を取ることが重要です。以下の予防策を参考にして、蜂の巣を未然に防ぎましょう。
1. 巣を作りやすい場所を点検・掃除する
蜂は軒下や屋根の隙間、木の枝、ガレージなどに巣を作りやすいです。定期的にこれらの場所をチェックし、隙間を塞いだり、掃除をすることで巣作りを防止します。
2. 蜂が嫌う匂いを利用する
木酢液や殺虫剤の匂いは蜂を遠ざける効果があります。
木酢液を薄めたスプレーを巣が作られやすい場所に定期的に散布することで、蜂を寄せ付けにくくできます。
3. 巣ができやすい季節に注意する
春から夏にかけては、蜂が新しい巣を作り始める時期です。この時期には特に注意し、蜂が出入りしている場所がないか確認しましょう。早期発見が重要です。
4. 明るい照明を避ける
蜂は明るい場所に引き寄せられることがあるため、軒下やガレージに強い照明をつけないようにしましょう。特に夜間の照明は、蜂を引き寄せる原因となります。
5. 植物の選び方を工夫する
庭に植える植物にも注意が必要です。蜂が好む花や植物を避け、代わりに蜂が嫌う植物を植えることで、庭に巣を作らせにくくします。ラベンダーやミント、ユーカリなどは蜂が避ける植物です。ただし、ミツバチには効果がないため注意が必要です。
まとめ
秋は蜂の活動が最も活発になる時期です。
蜂の巣は秋に最大化し、蜂の数も最大数になるため、刺される危険性が増します。
自宅の敷地内や人通りの多い場所で蜂の巣を見つけた場合には、早めの駆除が必要です。
秋の蜂の巣を自分で駆除するのは危険なため、専門業者に依頼するのが最も安全で確実な方法です。
秋の蜂の巣駆除は、ハチ駆除センターへご連絡下さい。
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