
大阪市東住吉区矢田/40代/女性
自宅の勝手口にスズメバチの巣を見つけたのは、まだ残暑の厳しい9月の初旬でした。最初に異変に気がついたのは、勝手口から庭に出ようとしたときに、耳の奥に響くような低くうなる羽音を聞いた瞬間です。最初こそ「蜂が一匹迷い込んできただけだろう」と思っていましたが、数日後には羽音の数が増え、壁の内側に近い換気口のあたりで蜂が頻繁に出入りしていることに気づきました。恐る恐る近づいて覗き込むと、そこには灰色で丸みを帯びたスズメバチの巣がしっかりと作られていたのです。
巣はすでに直径20センチほどの大きさに膨らみ、入口からは絶えずスズメバチが出入りしていました。数にして十数匹。普段から羽音自体が恐怖心を煽る存在ですが、家のすぐそばに巣がある状況は何より精神的に大きな負担でした。家族も玄関や勝手口を開けるたびに怯えきっていて、娘たちは「外に出たら刺されるんじゃないか」と泣き出すほどでした。
私自身も庭の掃除や洗濯物を干すとき、常に蜂の存在を意識せざるを得ません。小さな物音や風の揺らぎでも蜂が飛び立つのではないかと不安になり、落ち着いて過ごせない毎日でした。スズメバチは攻撃性が非常に強く、刺激を与えると仲間を呼んで集団で襲うとも聞きます。特に子どもや高齢の両親に被害が及ぶことを考えると、すぐにでも正しい対処が必要だと痛感しました。
しかし、自力で駆除する勇気は全くありませんでした。ホームセンターで市販の殺虫スプレーを見つけたときも、説明書きに「スズメバチの巣への使用は極めて危険」とあり、とても挑戦する気にはなれません。もし刺激して逃げ場を失えば、大きな事故につながります。
そこで決断したのが、専門業者への依頼です。インターネットで「大阪市 スズメバチ駆除」と検索すると、いくつかの専門業者が表示され、その中から電話で対応の良かった会社に依頼しました。電話口の担当者は丁寧に状況を聞き取り「スズメバチは非常に危険なので、今日中にお伺いしましょう」と即座に対応してくださり、安心感を覚えました。
当日やってきたスタッフの方は防護服に身を包み、まず現場の状況を詳細に確認した上で作業手順を説明してくださいました。「換気口にある巣は専用の器具で除去します」「作業中は窓やドアを開けずに室内でお待ちください」と具体的かつ冷静な説明があり、プロに任せれば大丈夫だと信じることができました。
いざ作業が始まると、その手際の良さに驚きました。まず巣の周囲に薬剤を散布し働き蜂の動きを止め、巣の活動を完全に抑制。その後、専用の器具を使って巣を丸ごと取り除き、袋に封じ込めました。全体の作業時間はおよそ30分。数週間も不安に悩まされ続けた大きな巣が、あっという間に撤去されたのです。
さらに、駆除後には再発防止の策も行っていただきました。「スズメバチは同じ場所に営巣することがよくあります」との説明とともに、換気口の隙間に薬剤を塗布し、蜂が近づきにくい処置をしてくださいました。「今後また蜂の気配を感じたらすぐにお電話ください」との一言も非常に心強かったです。
その日の夕方、久しぶりに勝手口を開けても嫌な羽音は一切なく、娘たちも安心して外に出られるようになりました。子どもたちが笑顔で庭を走り回る姿を見て、ようやく心から安堵しました。それまでは常に蜂の存在を気にしながら暮らしていたことを思うと、本当に取り除いてもらってよかったと実感しています。
今回の出来事から私が学んだのは「蜂の巣は気付いたらすぐにプロに依頼するのが一番」ということです。素人の手出しは危険と隣り合わせであり、放置すればするほど巣も大きくなり危険が増します。業者に依頼することで、安全・迅速に対応してもらえる安心感は何物にも代え難いものでした。
今後は春先からこまめに家周辺を見回り、小さなうちに巣を発見できるよう心がけたいと思います。そして、もし再びスズメバチを見かければ、今回のように迷わず専門の方へお願いするつもりです。安心できる暮らしは、正しい判断と迅速な行動で守れるのだと強く実感しました。
























