
大阪市浪速区/40代/男性
最初に異変に気付いたのは、6月のまだ梅雨が明けきらない時期でした。朝、洗濯物を干そうとベランダに出ると、どこからともなく飛んできた蜂が目に留まりました。最初はたまたま飛んできたのだろうと気にも留めませんでしたが、翌日も同じような場所を飛び回っている蜂を見かけ、さらにその翌日には2匹、3匹と数が増えていました。嫌な予感がしてベランダの天井付近をよく見ると、灰色をした紙細工のような丸い塊ができていて、そこに蜂が出入りしているのがはっきり確認できました。調べてみると、それはセグロアシナガバチの巣でした。
アシナガバチはスズメバチほど攻撃性が高いわけではないと聞いたことがありましたが、それでも巣に近づくと刺される危険があるということを知っていました。特に今回は巣がベランダにあるため、日常生活の中で必ず人が近づいてしまう場所です。洗濯物を干す時、布団を出す時、あるいは子どもがベランダで遊ぶ時など、刺されるリスクは非常に高いと感じました。実際、蜂が飛び回るようになってからは洗濯物を干すことにも不安を感じ、部屋干しが増えて湿気がこもり、生活に影響が出てきました。
放っておくわけにはいかないと感じ、インターネットで蜂の巣駆除をしてくれる業者を調べました。いくつかのサイトを比較し、料金が明確に提示されていて、口コミでも迅速かつ丁寧な対応が評価されていた業者に連絡することにしました。電話口ではスタッフの方が落ち着いた声で状況を丁寧に聞き取り、巣の大きさや蜂の種類、場所などを確認されました。その際に「セグロアシナガバチなら、この時期は女王蜂が活発に動き出し巣も大きくなっていくので、早めに対処するのが安全です」と説明していただき、すぐに駆除を依頼しました。
当日は防護服を着た作業員の方が到着し、ベランダに入る前にもう一度現場を確認されました。巣はまだ直径10センチ程度でしたが、中には既に数十匹の働き蜂が出入りしており、放っておけばさらに大きく成長していたとのことでした。作業員の方はまず蜂の動きを観察し、薬剤を使うタイミングを見計らっていました。私たち家族は室内に入り、窓も閉めて作業の様子を見守ることにしました。
駆除は想像以上に手際よく進みました。薬剤を噴霧すると蜂たちは一時的に暴れ回りましたが、作業員の方が的確に巣にアプローチし、数分で動きが落ち着きました。その後、専用の道具で巣を取り外し、残っている蜂も処理していただきました。作業全体は30分ほどで完了し、最後にはベランダを丁寧に清掃して巣の痕跡をきれいにしてくれました。
駆除後に作業員の方から、蜂の習性や今後の予防策について詳しく説明を受けました。アシナガバチは比較的おとなしいものの、巣を守るためには攻撃的になること、また日当たりや風通しの良い場所を好んで巣を作ることが多いことを教えていただきました。ベランダのように人の出入りがある場所に巣を作られると非常に危険なので、今後は定期的に点検し、もし女王蜂が飛んでいるのを見かけたら早めに対応することが大切だと言われました。
作業が終わった後、ようやく安心してベランダに出ることができました。子どもも外に洗濯物を干せるようになったことを喜び、家の中の空気も乾きやすくなりました。何よりも「もう蜂がいるのではないか」という不安から解放されたのが一番大きかったです。自分で駆除することも一瞬考えましたが、実際の作業を見て「これは素人には危険で難しい」と痛感しました。専門の方にお願いしたおかげで、家族全員が安心して生活できるようになり、本当に依頼してよかったと思っています。